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柱松製作・其の2

ツボキの骨格

完成したツボキはすり鉢に似た形をしていますが、まず竹を使って荒いカゴ状に編んで骨組みを作ります。

右の写真、柱の根本に3本の銀色の支柱が見えますが、柱松を立てた後結わえて固定する為に常設されています。
以前は毎年杉の図太い杭を人力で打ち込んでいましたが、近年ステンレス製の常設に変えられました。

今の若者にカケヤ(木製の大ハンマー)を使って杭を打った経験のある人がどれだけいるでしょうか。
テイクバックからカケヤを渾身の力で振り下ろし杭の頭にヒット。ズンと地面にめり込んでいく感じ…なかなかの快感でしたが…。

縄をない、竹を割りカゴを編み、杭を打つ…年に一度の貴重な体験ですが、杭を打つ作業が省かれ、我が祭も合理化の波で年々作業が簡略化されています。


【旗竿の取り付け】

柱松はツボキまでの高さが10メートル、そこにやはり10メートルの3本の竹を取り付けて完成時にはちょうど地上20メートルになります。

竹の先端には左からムカデ、扇、うちわと3つの旗(はた)と呼ばれる飾りが取り付けられ、火祭りのラストで重要な役割に使われます。


【コモ巻きとツヅの取り付け】

竹の骨組みにコモと呼ばれる麦わらの束を結わえていきます。
同時進行で3連の鎖状に作られたツヅが、ツボキの首元に東、南西、北西と三方取り付けられます。


2001年8月15日

2005-09-06更新 鳥羽・河内火祭り