ツボキの中にはお墓に飾られていたシキビの葉をぎっしり詰め込みます。
水分を含んだシキビを入れることで松明が勢いよく燃えすぎて柱を焼いてしまわないよう調整する役割を果たします。
柱はなるべく長く使用したいのです。
ところで、8月15日と言えば夏真っ盛り。
この段階に来る頃は太陽が登り切り、強い日差しが容赦なく照りつけています。
一番苦しい時間帯ですがテキパキと作業を続けていきます。
ツヅの先には大縄も取り付けられ完成までもうすぐです。
最後にツボキの首元を縄で綺麗に巻いて完成です。
お昼も過ぎてみんなお腹も空いてきます。
休む間もなく柱松を立てる行程に移ります。
柱松を落としてしまっては今までの苦労が水の泡、そして本番に間に合いません。
なにより事故があってはなりません。
ココが一番緊迫する場面です。
柱松は全長20m総重量は1t近くあります。
それをボウズ(下の画像手前の仮柱)に掛けたワイヤーと後は大スズ小スズと呼ばれる二組の又になった丸太だけで立てていきます。
ミシミシ、ユサユサと柱松は不気味に揺れ、全重量が掛かるボウズは緩い弧を描いてしなります。
2001年8月15日